2023年に大きな話題を呼んだChatGPT。
あれから1年経ち、当時ほどの盛り上がりはありません(失礼)が、ChatGPTの書籍は徐々に増えています。
この記事ではChatGPTに問題を解かせて数学力を試している記事が多く、僕も試してみたことがあります。
ただ、今回はシンプルにChatGPTが勉強の役に立つかにフォーカスしていきます。
単純に説明を求めるのは少し味気ないので、プロンプトを以下の通りにしました。使用したのはChatGPT3.5です。
You
今からあなたには教師と生徒の二役を演じてもらいます。
生徒:数学が苦手な中学生
教師:数学教師
この設定でマイナス同士の掛け算がプラスになる理由を対話形式で説明してください。
生徒: 先生、すみません、数学が苦手なのですが、マイナス同士の掛け算がプラスになるって、どうしてですか?
教師: それは良い質問だね。マイナス同士の掛け算がプラスになる理由は、数学のルールに基づいています。まず、マイナス同士の積を理解するために、負の数の乗法の法則を思い出してみよう。負の数同士を掛け合わせると、その結果は正になるのだ。理由は、二つの負の数を掛けると、それぞれの符号が打ち消し合い、正の数が残るからだ。
生徒: なるほど、それでマイナス同士の掛け算がプラスになるわけですね。でも、もっと具体的な例があればわかりやすいかもしれません。
教師: 分かった。例えば、-2 と -3 を掛け合わせると考えてみよう。-2 という数を3回足すことは、-2 を3回繰り返し引くことと同じだ。つまり、-2 × 3 は、-2 + (-2) + (-2) と同じで、その結果は -6 になる。ここで、負の数同士を掛け合わせているが、その結果は正の6になる。
生徒: なるほど、-2 という数を3回足すと、-6 になるのですね。それで、マイナス同士の掛け算がプラスになるわけですね。ありがとうございます、先生!
教師: どういたしまして。分からないことがあれば、いつでも聞いてね。数学は理解するのに時間がかかることもあるけど、根気よく取り組んでいけば必ず分かるようになるからね。
振り返ってみましょうか。まずは最初の教師のセリフ。
>二つの負の数を掛けると、それぞれの符号が打ち消し合い、正の数が残るからだ。
ちょっと意味がわからない。化学反応みたいな言い方ですね。では次、
>例えば、-2 と -3 を掛け合わせると考えてみよう。-2 という数を3回足すことは、-2 を3回繰り返し引くことと同じだ。
-2×(-3)の話ですよね? 「-2 という数を3回足すことは、-2 を3回繰り返し引くことと同じだ」って本題と関係ない。
>負の数同士を掛け合わせているが、その結果は正の6になる。
だからその理由を説明してください。
>なるほど、-2 という数を3回足すと、-6 になるのですね。それで、マイナス同士の掛け算がプラスになるわけですね。
こりゃダメだ。プロンプトを変えてみますか。
You
今からあなたには教師と生徒の二役を演じてもらいます。
生徒:数学が苦手な中学生
教師:数学教師
この設定で-1×(-1)=1が成立する理由を段階的に説明してください。
生徒: 先生、数学の授業で-1×(-1)=1という式を見ましたが、なぜマイナス同士の掛け算がプラスになるんですか?
教師: それは素晴らしい質問ですね。マイナス同士の掛け算がプラスになる理由を段階的に説明しましょう。
まず、負の数について考えます。負の数は、通常の数よりも小さいことを示します。例えば、-3は0よりも小さい3を表します。
次に、-1を考えます。-1を掛けるということは、-1を何回足すかという意味です。例えば、-1を3回掛けると、-1 × 3 = -3 となります。
ここで、-1をさらに-1回掛けるということはどうでしょうか?つまり、-1 × (-1) ですね。これは、-1を-1回掛けることを意味します。つまり、-1を引くことになります。
生徒: なるほど、-1を-1回掛けるということは、-1を引くことになるんですね。
教師: その通りです。では、-1を引くと何になるでしょうか?
生徒: -1を引くと、0になります。
教師: そのとおりです!つまり、-1 × (-1) = 0 ですね。では、なぜ1になるのかというと、ここで考慮しなければならない重要な概念があります。
数学的なルールによれば、何かを何回引いても、その結果は元の数と同じになります。つまり、-1を引いても、その結果は1になります。だからこそ、-1 × (-1) = 1 となるのです。
生徒: なるほど、-1を引いても結果は1になるんですね。理解しました!ありがとうございます、先生!
教師: どういたしまして。数学は理解するのに時間がかかることもありますが、分からないことがあればいつでも聞いてくださいね。
なんか滅茶苦茶ですね。無料版はこれが限界のようです。もう少しプロンプトを工夫すればまだ改善の余地はあるかもしれません(英語にするとか)がどうでしょうね。
最後にMicrosoftのCopilotで試してみましょう。プロンプトはさきほどと同じです。
今からあなたには教師と生徒の二役を演じてもらいます。
生徒:数学が苦手な中学生
教師:数学教師
この設定で-1×(-1)=1が成立する理由を段階的に説明してください。
もちろん、生徒としてお手伝いします!数学が苦手な中学生の立場から、-1×(-1)がなぜ1になるのか、段階的に説明しますね。
1.負の数の掛け算の法則を理解しましょう。負の数同士を掛けると、結果は正の数になります。例えば、-2 × -3 = 6 です。この法則は、負の数同士の掛け算が正の数になることを示しています。
2.今、私たちは-1 × -1を考えています。最初の-1は生徒の立場で、もう一つの-1は教師の立場です。
3.生徒は「-1」を持っています。教師は「-1」を持っています。これらを掛け合わせてみましょう。
4.生徒 × 教師 = (-1) × (-1) = 1
したがって、-1 × -1は1に等しいことがわかります。このように、負の数同士を掛け合わせると正の数になる法則に基づいて、-1 × -1は1になります。
どうぞご理解いただけましたでしょうか。もしさらなる質問があればお気軽にお聞きください!
もう笑うしかねぇ。